はじめに
これまでは、JALやANAなどの日本の航空会社で上級会員ステータスを獲得するためには、年に何十回も飛行機に乗るような「修行」が必要でした。年に数回しか帰国しないような海外在住者にとっては、JALの上級ステータスは夢のまた夢。
そのため私は、マイルの有効期限が事実上ないアメリカ系航空会社や、実質延長可能なブリティッシュエアウェイズなどにマイルを集めてきました。
しかし、JALが2024年から導入した「LSP(Life Status Point)」制度によって、状況が変わりました。これにより、年に数回の搭乗でも、ゆっくりとステータスを積み上げていくことが可能になったのです。
LSPとは?
LSP(Life Status Point)は、JALが導入した新しいポイント制度で、累計の搭乗実績に応じてステージが上がり、一度獲得したステージと特典は生涯有効です。
LSPの加算方法
- 国内線:1搭乗ごとに5ポイント
- 国際線:1,000マイルごとに5ポイント(搭乗区間距離ベース)
私の利用スタイルとJALの魅力
私は現在、1ヶ月に1回ほどのペースで日本と海外を往復しています。以前はLCCを利用することも多かったのですが、LCCも高いケースが多く、預け荷物もある場合には、実際にはJALと価格的にそこまで変わらないケースもあり、今後は価格差が大きくない場合には、JALをどんどん使っていこうと思っています。
JALとANAの価格差
私がよく利用するクアラルンプール←→東京の場合は、ANAの方が人気があるからか、JALの方が安いことが多いです。一度だけANAが安かったときに利用してみましたが、ANAのフライトは非常に快適でした。羽田発着で便利ですし、ANAがお手頃な価格であればANAに乗りたいと思いました。しかし、実際には、ANAはいつみても、だいたい高額です。ANA独自の良さや羽田の利便性や時間効率に惜しみなくお金を出す富裕層がANAを選ぶのであれば、我々に乗れるチャンスはほぼないです。
LCCとの比較
例えばAirAsiaなどのLCCと比較しても、手荷物などの追加料金を含めると、以下のような構図になります(ローシーズン):
- JAL:往復 約60,000円台
- AirAsia:往復 約30,000円台 + 手荷物(10kg×2)で20,000円 → 合計50,000円台
その差が1万円ほどで、快適さとマイル・LSPの加算を考えればJALの方が総合的にお得に感じます。
LSPを貯める戦略
- JALが安い便を選ぶ:ANAやLCCと大きな価格差がなければJALを選択。
- KLと東京の往復でLSP 30ポイント加算(例:国際線3,000マイルで15pt。往復で30pt)
- 250LSPを目指す:大きな節目であり、生涯有効な特典がもらえる。
LSPステージと特典一覧(要点)
Star グレード | 必要LSP | 特典例 | 有効期間 |
---|---|---|---|
JMB elite | 250LSP | 年2回サクララウンジ利用、マイレージ有効期限60か月 | 生涯有効 |
JMB elite plus | 500LSP | 年6回サクララウンジ利用 | 生涯有効 |
JGC Three Star | 1,500LSP | 初回登場ボーナスマイル、登場ごとのボーナスマイル、会員専用予約デスク、優先キャンセル待ち、優先搭乗、専用カウンターでのチェックイン、受託手荷物無料許容量アップ、プライオリティバッゲージサービス、ラウンジ、JGCバッゲージタグ、ワンワールドエリート | 生涯有効 |
JGC Four Star以上 | 3,000LSP以上 | Six Starになると、家族をJGC本会員へご招待など、ぶっ飛んでいるが、今は関係ない世界なので省略 | 生涯有効 |
※JMB eliteの250LSPが、最初の大きなマイルストーン。
特典の詳細はこちら(JAL公式):
https://www.jal.co.jp/jp/ja/jmb/lsp/jgc/
まとめ
これまでJALステータスは一部の出張族や修行僧のものでした。しかしLSP制度の導入によって、海外在住であっても、年に数回の帰国をJALで行えば、着実に特典に近づくことができます。
特に、LCCとの差が小さい場合は、JALに乗って快適なフライトと将来の特典獲得を両立させるのが賢い選択だと思います。
これからは、短期決戦ではなく、「ゆっくり修行」の時代かもしれません。
✈️ JALが安いタイミングで、LSPをコツコツ貯めていきましょう!
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