1700ある日本の市区町村のこれまた2万校以上ある小学校のうちの二つに通わせた体験談。群馬と東京。
学校の先生からは、服装も持ち物も、自分の持っているものでいいし、わざわざ買わなくてもいいと言われている。
しかし、人見知りな我が子に、できるだけハードルを下げて通ってもらうために、できるだけみんなと同じものを購入させてもらう。体験入学期間が1ヶ月と長いし。
海外在住者とは思えない、みんなと同じ、を目指すメンタリティ。
日本の学校は、持ち物には全て名前を書くのが基本ルール。
群馬では、色々と学校指定のものが多かったが、東京では、もう少しざっくりしている。東京の方が楽なことも多いのだが、物流の限られた群馬では、指定の販売店がある、というのは、そこで確実に買えるというセーフティネットにもなっている。
そういった事情を反映しての、学校指定のアイテム、販売店という仕組みなのかもしれない。
就学か体験入学か
また、群馬では、一時帰国者は「体験入学」扱いな一方、東京では、「就学」であった。
体験入学は、学籍を置かず、就学では、学籍を置くことになる。
どんな影響があるかというと
就学 | 体験入学 | |
就学前検診 | 必須 | 任意 |
教科書 | 無償 | 有償 |
給食 | 補助あり | 補助なし |
通信簿 | もらえる | もらえない |
という感じで、就学の方が他の在校生に近い扱いになる。どちらがいいということもないが、市区町村単位、つまり教育委員会単位でどちらになるかが決められている。
通学時
給食
体育
水泳
教科書
ネットで、各地域の採用教科書が調べられる。大使館からもらった教科書と照らし合わせて、出版社が異なるものを学校経由で注文させてもらう。
昭和世代にとってトリッキーな科目がいくつか。
生活:1、2年生、理科・社会:3年生以上
家庭科:5年生以上(これは昔もそうだった気がする)
英語:5年生以上(授業はもっと小さい時からあるが、教科書を使うのは5年生から)
ノート
ノートは、同級生は、学年頭に学校でまとめて注文したそう。12行のノート、5ミリ方眼ノート、91文字、120文字の漢字ノートなど、学年が上がるとマス目が少しずつ小さくなっていったりする。自力で揃えるのは大変なので、一括で他の子たちが買ったものを学校を通して買わせてもらえればラッキー。
難しいようなら、モノタロウかヨドバシだと一冊ずつ頼める。Amazonは、まとめての販売が多い印象。
副教材
筆記用具
対応をお願いすること
気をつけること
小学校の先生はめちゃくちゃ忙しい。それに、効率重視で全てを回していくような業界でもないし、そうであっては困る。ので、一般企業経験者からすると、対応にもどかしさを感じる場面があるかもしれない。しかし、日々子どもと向き合いながら、ただでさえ足らない時間の中で対応してくださっているので、感謝しつつ、必要最低限のお願いをするようにしたい。
例えば、登校二日目に校外学習があったが、事前のやり取りではそのような話は出ていなかった。これは、事前に「直近の学年だより、学級もいただけますか」とお願いして、1ヶ月の予定を確認することで拾うことができた。
なので、自分で主体的に、体験入学プロジェクトを進める気持ちが必要だと感じている。あるいは、細かいことは気にしないでお任せするか。性格も人それぞれ、感じ方も人それぞれ。
また、理科で植物を育てるので、学年初頭に、一時帰国の件を一報入れておくと、気の利いた先生なら、〇〇くん、〇〇ちゃん用の朝顔、ひまわり、みたいな感じでクラスで育ててくれるかも。
我が家は、一時帰国前に、体験入学に行く、行かないのすったもんだを毎回やるので、いつも連絡がギリギリになってしまうので、毎回、植物は、先生のご厚意で、クラスのものを育てさせてもらうことになった。
お土産
渡しても渡さなくてもどちらでもOK。だが、魚心あれば水心。最初に渡すものは、学校の職員全員に行き渡る量のマレーシアのBeryl’sのチョコレート、最後に渡すものは地元の名店としている。
まとめ
毎回、嫌な顔ひとつせず迎え入れてくれる先生方には、足を向けて寝られない。できるだけ先生の手を煩わせないよう、持ち物リストを保護者側で作成して先生に目を通してもらうくらいの気概で臨もう。質問は簡潔にまとめて。自戒の念を込めて。
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